守りたい山がある〜リニア計画と私たちの暮らし〜

守りたい山がある〜リニア計画と私たちの暮らし〜

南アルプスと伊那山地に挟まれた山あいにある、長野県大鹿村。

豊かな植生の森に囲まれたこの村で、森林伐採とトンネル工事を伴う「リニア中央新幹線計画(以下、リニア計画)」の話が聞こえ始めたのは1980年代のこと。

南アルプスをつらぬくトンネル工事や、リニア運行による電磁波の影響などが、シラビソやツガやブナの木々や、そこで生きるイヌワシやクマタカやニホンカモシカ、そして私たちの暮らしにどのような影響を及ぼすのか、わかっていません。

今回のCDは、大鹿村で育ちながらこの計画に向き合ってきた山根沙姫さんと、圏央道のための高尾山トンネル工事に向き合ってきた坂田昌子さんによる対談です。

「進歩と呼ばれるものによって、私たちは大切なものを失ってはいるのではないか。」「私たちが大切にしたいもの、守りたいものはなんなんだろう。」そんな問いとゆっくりつながる時間にしていただけたら嬉しいです。


定価:1000円(2枚組)

(ブナの木のポスターと一緒に送ることもできます)

お問い合わせ:サカタレコード takafumitomita1320@yahoo.co.jp(冨田)

☆このCDの売上は、山根さんと坂田さんの活動をサポートするために使われます。





坂田昌子(さかたまさこ)

国連生物多様性の10年市民ネットワーク代表、虔十の会代表、CEPAジャパン理事。高尾山の圏央道トンネル問題を契機に、これまでの環境保全活動とは異なるスタイルで音楽やアート、スポーツを取り入れたチャーミングアプローチを行い話題になる。一方で生物多様性条約締約国会議、地球環境サミットなどの国際会議にも参加。国際会議と市民をつなぐ活動を行いつつ、各地の様々な現場を訪れ生物多様性を活用した持続可能な地域活性化の推進にも取り組んでいる。



山根沙姫(やまねさあき)

1978年東京生まれ。6歳の時に家族で大鹿村に移住。宅幼老所を経営しながらひとり親で3人の子どもを育てる。リニア新幹線のルートが確定した2010年、村づくりからリニア問題を考える『大鹿の100年先を育む会』と「そもそもリニアはいらない」というリニア反対の声を広げる『NO!リニア連絡会』を結成、仲間たちとリニア問題について多方面から取り組んできた(その頃、坂田昌子さんとも出会う)。沿線ネットには『NO!リニア連絡会』として参加。現在は(昨年大鹿村で市民団体として新たに結成された)『リニアは理にあわない』の一員として活動している。





リニア中央新幹線計画(リニア計画)について

 

どこにつくるの?

東京〜名古屋、名古屋〜大阪をつなぐ計画で、山梨、静岡、長野の3県にまたがるトンネルを作ることになっています。


誰がつくるの?

建設・営業主体はJR東海です。



どんな計画なの?

・品川〜名古屋間を最速40分で結ぶ(2027年に開通予定)

※JR東海は、大井川の流量が減少することへの懸念を理由に静岡県がトンネル工事に反対しているため、2027年開業は困難との見解を2020年7月時点で示している。


・品川〜大阪間を最速67分で結ぶ計画(2045年に開通予定)

※JR東海は、品川〜名古屋間開通後も連続して大阪への工事に速やかに着手し、全線開業までの期間を最大8年前倒すことを目指して、建設を推進すると述べている。



トンネル工事によって予想される環境破壊は?

道路拡幅や整地のため、直接的に植生が破壊される

谷や川岸が埋め立てられる

水涸れによる生態系の悪化や生物多様性の損失

土砂崩れ対策のために、斜面がモルタルで固められる

土砂の掘削工事などで河川に土砂が流入し、水質が悪化する

川岸の森が消失する













「リニアは理にあわない!」


私たちが暮らす大鹿村には、推定樹齢300年を越えるブナの木を含めた多様な木々の営みがあります。そして今、これらの木々を伐採してリニア新幹線に電力を送るための高圧送電線と送電塔を作る工事が進められようとしています。


現在、静岡県はリニア計画のためのトンネル工事そのものの見直しを提案しています。


私たちは、このようにリニア計画の先行きが見えない中で、前倒しで森林を伐採していくことを認めることが出来ません。計画の延期・中止を求めて様々な活動をしていくために「リニアは理にあわない」という団体を作りました。


私たちはブナの伐採を止めるための活動を行っていますが、それだけが目的ではなく、リニア計画を見つめ直すことを通じて環境破壊を止めていくための活動をしていきたいと思っています。


手探りで、手弁当でやっている会ですので、みなさんの助けを借りながら共に向き合っていけたらと思います。








みなさんと一緒にやっていきたいことリスト


・オンライン署名を広める

インターネットで「ブナ 署名」と検索すると、一番上に署名のページが出てきます。

署名ページ『リニア送電線工事のために樹齢約300年のブナの木を伐採するのは止めてください!


・ポスターを貼る

樹齢300年のブナの木の写真を使ったきれいなポスターを貼りませんか?

受け取りを希望される方はご連絡ください。

同封の振込先へお気持ちをカンパして頂けると幸いです。

連絡先:stoplineardanidani@gmail.com










・メディアに働きかける

新聞、雑誌などにアプローチして、記事を書いてもらおう。このCDを渡そう。


・国会議員の仲間を増やしていく

地元の国会議員や環境委員会に入っている議員などに情報を伝えて仲間になってもらおう。


・自治体や地方議会に働きかける

静岡県や長野県やそれ以外の都府県にも、それぞれの市町村にも、アプローチしてみよう。


・ストップリニア訴訟のサポーターになる

国交省に事業認可取り消しを求める訴訟です。応援よろしくおねがいします!

「ストップリニア訴訟」ホームページ:https://linearstop.wixsite.com/mysite


・現地の人や専門家を招いてお話し会を企画してみよう



その他いろいろアイデア出し合って、つながっていきましょう!




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